フィールドノートの記録は、日本の野鳥の数や分布の変化を調べるために利用させていただいています。利用者の皆さんがバードウォッチングを記録することが、野鳥と生息地を守ることにつながります。なお、研究成果は利用者名や記録場所が特定できるような方法でデータが公表されることはありません。
季節前線ウォッチ
その年のシーズンにはじめて野鳥を見た日や声を聞いた日を記録して、気候変動の影響をモニタリングしています。春はウグイス、ヒバリ、ツバメ、キビタキ、カッコウなど。秋はモズの高鳴き、ヒヨドリの渡り、ジョウビタキ、ツグミなどを記録します。フィールドノートで「今シーズン初認」をチェックしてもらうと、季節前線ウォッチの記録になります。
季節前線ウォッチについて詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
外来種ウォッチ
フィールドノートに入力していただいた記録を使って、ガビチョウ,ソウシチョウ,コジュケイ,コブハクチョウ,インドクジャクの分布変化をモニタリングしています。外来種ウォッチについて詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
インターネット・バードソン
インターネット・バードソンが終わると、毎回記録の分析をしています。
第1回バードリサーチ・バードソン 1054カ所で249種を観察
第2回インターネット・バードソン 2347カ所で292種を観察「バードウォッチング記録から分かる越冬分布の変化」
第3回インターネット・バードソン 1928カ所で264種を観察「バードウォッチングで繁殖分布調査に参加しよう」
第4回インターネット・バードソン 2,308カ所で285種を観察「群れる小鳥はどこにいる?」
全国鳥類越冬分布調査
冬期の野鳥の分布を調査しています。全国鳥類越冬分布調査について詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
全国鳥類繁殖分布調査
20年ごと実施される日本で繁殖するすべての野鳥を調べる調査です。全国2300カ所の調査コースと、それを補完するアンケート調査を2016-2020年に実施して278種の分布図を作成し、分布や個体数の変化を過去の調査結果と比較しました。鳥類繁殖分布調査について詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
次回の調査はしばらく先になりますが、この調査で使用している繁殖コードは日本の野鳥調査における標準コードですから、普段の観察でも野鳥の繁殖状態を記録しておくために利用できます。
観察コード:成鳥について
Aランク(行頭の太字が繁殖コード)
10 成鳥が巣あるいは巣のあるらしい所にくり返し出入りしている
11 成鳥が抱卵又は抱雛している。あるいはしているようだ
12 成鳥が巣のあるらしい所にとびこむと同時にヒナの餌をねだる声がきかれた
13 成鳥がヒナのフンを運搬している
14 成鳥が巣のヒナに餌を運搬している(餌をくわえたまま観察者を警戒し移動する気配のない場合を含む)
15 擬傷をみた
Bランク(行頭の太字が繁殖コード)
30 その種が営巣し得る環境で繁殖期に、その種のさえずり(キツツキ類のドラミングを含める)を聞いた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
31 求愛行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
32 交尾行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
33 威嚇行動、警戒行動により、付近に巣又はヒナの存在が考えられる
34 巣があると思われる所に成鳥が訪れた。ただし、そこが塒(ねぐら)である場合は除く
35 造巣行動(巣穴堀りを含む)を見た
36 成鳥が巣材を運搬している。ただし、明らかに周囲に巣を構えていると思われる場合
37 成鳥がヒナへの餌を運搬しているが、巣が周囲にあるかどうかわからない
Cランク(行頭の太字が繁殖コード)
50 その種が営巣し得る環境で繁殖期にその種を確認したが、他には繁殖の兆候が認められない。ただし冬鳥または旅鳥は過去にその地方で繁殖の記録があるもの
51 繁殖期に鳴き声を確認したが、さえずりかどうかわからない
Dランク(行頭の太字が繁殖コード)
60 その種の生息を確認したが、その周囲にその種が営巣し得る環境はないと思われる。
例)アマツバメ類、ワシタカ類の上空通過を確認したが、その周囲には営巣可能な環境はないと考えられる場合
61 冬鳥または旅鳥で、繁殖期に生息がみられたが、過去にその地方で繁殖の記録がな
観察コード:成鳥について
Aランク(行頭の太字が繁殖コード)
10 成鳥が巣あるいは巣のあるらしい所にくり返し出入りしている
11 成鳥が抱卵又は抱雛している。あるいはしているようだ
12 成鳥が巣のあるらしい所にとびこむと同時にヒナの餌をねだる声がきかれた
13 成鳥がヒナのフンを運搬している
14 成鳥が巣のヒナに餌を運搬している(餌をくわえたまま観察者を警戒し移動する気配のない場合を含む)
15 擬傷をみた
Bランク(行頭の太字が繁殖コード)
30 その種が営巣し得る環境で繁殖期に、その種のさえずり(キツツキ類のドラミングを含める)を聞いた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
31 求愛行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
32 交尾行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
33 威嚇行動、警戒行動により、付近に巣又はヒナの存在が考えられる
34 巣があると思われる所に成鳥が訪れた。ただし、そこが塒(ねぐら)である場合は除く
35 造巣行動(巣穴堀りを含む)を見た
36 成鳥が巣材を運搬している。ただし、明らかに周囲に巣を構えていると思われる場合
37 成鳥がヒナへの餌を運搬しているが、巣が周囲にあるかどうかわからない
Cランク(行頭の太字が繁殖コード)
50 その種が営巣し得る環境で繁殖期にその種を確認したが、他には繁殖の兆候が認められない。ただし冬鳥または旅鳥は過去にその地方で繁殖の記録があるもの
51 繁殖期に鳴き声を確認したが、さえずりかどうかわからない
Dランク(行頭の太字が繁殖コード)
60 その種の生息を確認したが、その周囲にその種が営巣し得る環境はないと思われる。
例)アマツバメ類、ワシタカ類の上空通過を確認したが、その周囲には営巣可能な環境はないと考えられる場合
61 冬鳥または旅鳥で、繁殖期に生息がみられたが、過去にその地方で繁殖の記録がな
観察コード:巣について
Aランク(行頭の太字が繁殖コード)
16 巣立ち後の巣がある。ただし2016 年以降に使用された巣であること
17 卵のある巣をみた
18 成鳥がおちついてすわっている巣の近くで、その種が営巣し得る環境でその種の卵殻がみつかった
Bランク(行頭の太字が繁殖コード)
38 巣を発見したが、卵、ヒナともなく、成鳥がそこに来るのを認めなかった
観察コード:ヒナについて
Aランク(行頭の太字が繁殖コード)
19 ヒナのいる巣を見た
20 ヒナの声をきいた
21 巣からほとんど移動していないと思われる巣立ちビナを見た
Bランク(行頭の太字が繁殖コード)
39 かなり移動可能と思われる巣立ちビナを見た
40 家族群を見た
観察コード:その他
繁殖分布調査で使用しているコードではありませんが、フィールドノートで入力可能な区分です。
ねぐら
コロニー(集団繁殖地)
採食
落鳥
漂着(生存)
漂着(死亡)
傷病鳥
観察コードの入力方法
入力画面で種名をタップします。
さらに「詳細情報」をタップします。
繁殖コードを選択できます。「すべての選択肢」をチェックすると全コードが表示されます。